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消化器内科


消化器内科のご紹介です。
診療日等については、外来診療担当医表をご覧ください。

科の紹介

消化器内科は、食道・胃・小腸(十二指腸)・大腸といった消化管の病気と、肝臓・胆道(胆のう、胆管)・すい臓の病気の診断と治療を扱っています。
食事、消化、吸収、排泄といった生活と密接に関係する分野であり古くからよく研究されていますが、食生活の欧米化や検診の普及、優れた薬剤や診断治療手技の開発などにより病気の様子も変化してきています。
当院では各種ガイドラインに沿った診療を心掛けていますが、その一方で最近の知見も積極的に取り入れる様に努めております。

対象疾患と診療内容

消化器の領域はがんを初めとする様々な腫瘍を発生しやすい部位として知られています。
一番大切なのはがんを発症しない様に予防する事です。

がんを予防するためには

消化器領域だけではなく様々ながんの原因と喫煙が密接に関係ある事はよく知られており病院全体を挙げて禁煙を勧めています。がん全体の3分の1が喫煙と関連すると言われています。それ以外に塩分の過剰摂取や、運動不足、肥満などといった生活習慣病との関連も指摘されていますが、ある種の感染症もまた発がんと密接に関連している事が知られています。消化器領域での代表はピロリ菌と肝炎ウイルスです。

当院では厚生労働省の方針に従い、ピロリ菌が原因と考えられる胃十二指腸潰瘍、慢性胃炎の患者様には積極的に除菌療法を勧めています。除菌療法により胃がんの発生頻度が低下する事は統計学的に確認されています。

B型肝炎、C型肝炎が肝発がんの原因になる事もよく知られています。肝炎ウイルスの治療というとインターフェロンがその代表格でしたが最近ではC型肝炎も内服薬で治療する時代になりつつあります。この領域の進歩は目覚しく新規に認められる薬剤も多岐にわたる為、当院では近隣の浜松医科大学から肝臓専門の医師に応援いただき毎週月曜日と火曜日の午後に専門外来を開設しております。B型肝炎もインターフェロン療法と内服薬をうまく使い分けて治療しています。残念ながらB型肝炎ウイルスに関しては完全に排除する事は困難で身体の中で静かに身を潜めて待機し、ひとの免疫力が落ちた時に再び勢いを増す事が知られています。かなり違う疾患ではありますが、幼少期に水痘(みずぼうそう)に罹患した方が将来免疫力の衰えてきた時に帯状疱疹として発症するのに似ているともいえます。

どのケースにどの治療を選択するか、洋服を作るのに際し個々の体型を採寸するのと似ている事から「テーラーメード治療」という言葉がここ10年程でよく使われています。(ちなみに「オーダーメード」は和製英語です。)抗がん剤治療もそうですが、診療ガイドラインの普及で全国どこの病院に行っても一定の水準の診療を受けられる様になった次の段階で求められるのは「治療の個別化」です。当院ではウイルス性肝炎の治療も抗がん剤治療も個々のケースに合わせて治療を選択しています。

早期発見が大切です

がん診療で二番目に大切なのはがんになったとしても根治できる段階で発見する事です。胃がんも大腸がんもごく初期のがんの場合は内視鏡的治療での根治が望めます。

浜松市は「胃カメラ検診」を全国に先駆けて導入した地域として知られています。内視鏡検査は苦痛を伴い検査自体の費用と手間が膨大である事から当初疑問視する声も上がっていました。ごく最近他の地域の統計になりますが、「胃カメラ検診」が胃がん発見に寄与しているとの報告が注目されています。

大腸がん検診として便潜血検査の有効性はかなり以前からよく知られています。大腸の内視鏡こそ負担が大きく、精密検査にまわる集団の絞り込みが重要になります。

当院では病院と同じ建物の中に健康管理センターを併設しており、連絡を密に取る事で検診後の病院紹介受診の流れがスムースに行なわれています。そして食道・胃・大腸の早期がんに対し、適応をしっかり見極めた上で内視鏡的治療を積極的に行なっています。

内視鏡的治療の適応ではないものの手術での切除が可能な場合は外科に手術を依頼しています。更に進行し手術の時期も過ぎた場合は抗がん剤治療や放射線療法のご相談をします。

がんの治療法について

がんの治療は1.内視鏡も含めた手術療法、2.抗がん剤治療、3.放射線療法の三本立てとしてよく知られていますが、それぞれのケースでどの治療が最適か道案内をするのが消化器内科の仕事です。また病気そのものによる疼痛・倦怠感・食思不振といった身体症状だけでなく精神的な苦痛、家族のサポートといった緩和医療も実はがん診療の中でかなり重要なウェイトを占めています。ある日を境に突然緩和医療に転換するというものではなく、それらは徐々に移行していくものであり当院でも特に重視している診療内容です。

肝臓がんは他のがんに比べ治療がやや特殊であり、手術以外の治療としてカテーテルによる抗がん剤注入塞栓療法(TACE)とラジオ波焼灼術(RFA)が広く行なわれていますが、現在当院では先に述べた肝臓専門の医師を通じ、近隣の浜松医科大学附属病院で治療を受けていただいています。

ステント療法と呼ばれる筒状の金属の網を、病気で狭くなり通過が悪くなった場所に埋め込む治療は心血管領域で広く行なわれていますが、消化器領域でも以前から広く行なわれています。胆管ステント、食道ステント以外に近年では十二指腸ステント、大腸ステントも認可され、悪性疾患による通過障害に対する低侵襲の治療として当院では積極的に行なっています。

がん以外の疾患の治療について

がん診療以外に当院では炎症性腸疾患として知られている潰瘍性大腸炎、クローン病などの治療にも力を入れています。どちらも治療強度を増すに従い有害事象も増えてきますので、ガイドラインに記載されているアルゴリズムに沿って治療を進めております。

胆石がはまり込む事で発症する胆管炎・膵炎の診療にも力を入れています。時期を逃す事なく内視鏡的に胆汁の流れを確保し炎症を消退させる治療を行なっています。再発する事の無い様に胆管内の結石は可能な限り除去する様にしています。

肝障害の発見のきっかけには幾つかあります。検診で指摘される場合、他の科の診療中にスクリーニングで行なった血液検査で見つかる場合、黄疸や発熱などで発症し医療機関を受診する場合など様々です。慢性肝炎、肝硬変の原因疾患は数多く知られており、詳細な病歴、既往歴、家族歴、生活歴、服薬内容などを聴いた上で血液特殊検査、場合により肝臓の組織の一部を採取する肝生検を行なう事で診断(原因)に近づき治療に結びつけております。

当院における内視鏡検査の特色

内視鏡検査に伴なう苦痛緩和目的に睡眠導入剤や強力な鎮痛剤を積極的に使用する様にしていますが、その場合、検査当日は病院との往復だけでなく帰宅後も自動車の運転は控えていただいております。安全の為ですので何卒ご理解とご協力をお願いします。

近年、鼻から挿入する経鼻内視鏡が全国的に普及し、当院でも最新の機種であるXP290Nを3本導入して今後更に増やしていく予定です。経鼻内視鏡は口からの挿入に比べ一般に苦痛が少ないですが、鼻腔の径には個人差があり、挿入が困難な時には無理せず従来通りの経口的な内視鏡をお願いしています。

内視鏡検査時は可能なら一緒にテレビ画面を見ていただき、実況中継する様に心掛けています。某テーマパークの○○クルーズの様に解説を聞いているうちにいつの間にか到着(終了)、という検査を目標にしています。

当院では、年間、上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)は約4,000件、大腸内視鏡検査は約1,250件、胆膵内視鏡検査は約180件、内視鏡的粘膜下切開剥離術は上部・下部を合わせて約25件行なっております。

若い先生方に

当院は、日本内科学会教育関連病院、日本消化器病学会関連施設、日本消化器内視鏡学会指導施設、日本消化管学会指導施設、日本肝臓学会関連施設、日本がん治療認定医機構認定研修施設として認可され、各学会の認定医・専門医といった資格の取得に支障の無い様に配慮しております。

2007年に浜松市の中心街から浜北区に移転し、最新の設備が整った建物で浜松市北部、磐田市北部の医療に貢献しています。

浜松市は東京と大阪からほぼ同じ距離にあり、新幹線でもどちらも約90分という各種学会等に参加するにはとても恵まれた環境です。

消化器内科に興味のある研修医、若手医師を全国から広く募集しています。希望の方は季節を問わず当院総務課(redcross@hamamatsu.jrc.or.jp)までご連絡下さい。

医師の紹介

高井 哲成(第一消化器内科部長)

高井哲成

高井 哲成

出身校 浜松医科大学
認定医・専門医 医学博士(分子診断学:癌のバイオマーカーの探求)
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本臨床腫瘍学会
日本がん治療認定医機構認定医・暫定教育医
緩和ケア研修会、ICLS、ISLS受講修了
専門分野 内視鏡的診断と治療(EMR、ESD、ステント留置など)
内視鏡的総胆管結石除去、経皮経肝胆道ドレナージ
消化器癌の治療マネージメント(化学療法、放射線療法、緩和医療)
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の診断と治療

栗田 聡(第二消化器内科部長 )

栗田  聡

栗田 聡

出身校 東京医科大学
認定医・専門医 医学博士
日本内科学会認定内科医
日本肝臓学会認定肝臓専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
緩和ケア研修会 受講終了
専門分野 消化器一般(肝・胆道疾患)(消化器腫瘍)