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看護師


数ある病院の中からなぜ浜松赤十字病院を選んだのでしょうか?

病院実習をする中で、都会にある大きな病院よりも患者さんに寄り添えるアットホームな病院が自分には向いていると感じていました。また、日本赤十字愛知看護短期大学では赤十字活動について学んだので、就職も赤十字病院でと考えていました。
浜松赤十字病院には就職試験前の施設見学で初めて訪れました。そのときに患者さんが穏やかに過ごされている様子が見られ、この病院に就職できたらいいなと思いました。就職試験の面接では看護部長や事務部長が優しく対応してくださったことを、就職してから20年以上が経った今でも覚えています。

実際に働いてみて、職場環境などはいかがですか?

他の病院で働いたことがないので比較できないのですが、のびのびと育てていただいたと感じています。医師、薬剤師、リハビリスタッフなど職種を越えて意見を出し合える環境は浜松赤十字病院ならではではないでしょうか。
出産時は子どもが1歳になるまで育児休業を取らせていただきました。職場復帰に若干の不安がありましたが、復帰前のオリエンテーションを受け、復帰に向けて準備をしました。復帰後は日本赤十字社の育児短時間勤務制度を利用させていただき、病棟スタッフの皆さんに助けていただきながらライフワークバランスを保ちつつ働くことができました。大変感謝しています。

植込み型心臓不整脈デバイス認定士の資格取得を志したきっかけは?

最初は整形外科病棟に配属になりました。病棟看護師としてせわしなく働いていたあるとき、新潟県中越地震(平成16年10月23日)の救護班として派遣されることになりました(11月2~5日)。整形外科看護師として、また赤十字看護短大の卒業生として期待を託しての選出だと師長さんから伺いました。その際、救護班を率いていたのが循環器科の俵原先生(現 院長)でした。俵原先生は心臓に持病のある患者さんが避難所生活のストレスでさらに体調を悪くされないように丁寧に診察されたり、今まで飲んでいたお薬が手に入らない状況の中、最良の治療を施せるように真摯に取り組まれていたりしました。思わぬきっかけで俵原先生とゆっくりお話しする機会に恵まれ、循環器科の診療に興味を持つきっかけになりました。
その後、異動で循環器科病棟に配属されました。異動して間もない頃、「本当はペースメーカーの手術は受けたくない」と落ち込んでいる患者さんがいました。せっかく気持ちを打ち明けてくださったのに、上手く声かけができず看護師として力不足を痛感しました。
しっかりと学び、医師の説明や治療がしっかりと患者さんに届くようにしたい、患者さんの不安を受け止めてチームで共有していきたい、安心してペースメーカーの手術を受けていただきたい、そう思ったことが植え込み型心臓不整脈デバイス認定士を目指したきっかけです。

学会発表など外部での活動を教えてください。

学会や研究会への参加は積極的に行っています。初めのころは自分が発表することはハードルが高くて難しいと感じていました。しかし、スライドの作成方法から発表練習まで循環器科の先生方にご協力いただくことができ、形にすることができました。今では日本不整脈心電学会植込みデバイス関連冬季大会で毎年発表させていただいていて、私のモチベーションのひとつとなっています。テーマはチーム医療におけるデバイスナースの役割や意思決定支援についてです。2020年には第84回日本循環器学会にて『デバイスチームにおける頻脈性不整脈と持続的胸郭インピーダンスモニタリングマネージメントにおけるデバイスナースの役割』の演題で発表を行い、コメディカル賞の奨励賞をいただきました。
私たちは植え込み型心臓不整脈デバイス認定士の資格を持った看護師を『デバイスナース』と呼んでいます。実はデバイスナースの数は少ないです。そもそもデバイス認定士の資格は2020年に始まったばかりの新しい資格で、試験合格者は臨床工学技士が圧倒的に多いです。そのため、デバイスナースの仲間を増やすための活動もしています。静岡こども病院にて講演、日本メドトロニック社のオンラインセミナー講師などの実績があります。セミナーの人気は年々増していると感じていますので、この記事を読んだ方にも興味を持っていただければ嬉しいです。

やりがいを感じるとき(こと)を教えてください。

患者さんがホッとしてくださる顔、だんだんと不安が解消されていく様子を見て安堵し、また頑張ろうと思わせていただいています。「何でも知っているね 教えてくれてありがとう」というお言葉は専門資格を取得してよかったと思う瞬間です。
デバイスチームでは、先生や臨床工学技士の皆さんとチーム医療を行っています。多職種と連携し協働できることは私の誇りです。

これから看護師になられる方へのメッセージをお願いします。

『患者さんのために何とかしたいと思うと、とことん頑張れる』
そんな優しい人が多い職業だと感じます。患者さんに良くなっていただけたときの充実感は他の職業に勝る素晴らしさだと思います。
県外から単身で浜松に就職した私にとって、新人の頃にお世話になった師長さんは第二の母です。
私もそんな存在になれたら嬉しいです。母親のような気持ちで皆さまをお待ちしています。


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